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あかめ

あかめ

2019.04.23

昔々、私が老人保健施設に勤めていた頃の話です

 

 

その頃「デイケア」と言って

利用者さんが日帰りで集まって

レクリエーションやおしゃべりをして楽しんだり

お風呂に入ったり...のお手伝いをしていました

 

 

朝、出社して申し送りがおわると送迎バスに乗って

おひとりずつ利用者さんのお宅にお迎えに廻ります

 

 

 

みなさんお年寄りですので

その日の体調や気分はマチマチです

 

 

その利用者さんの中に60代になったばかりの

元音楽の先生がいらっしゃいました。

とても温和な性格の方でした。

たしか「若年性アルツハイマー」だったので

介護していたご主人の休息を兼ねてのデイケア利用だったと思います。

 

 

その方は調子が悪い日の朝、よく呟いていました。

「〇〇クン!ダメよ!ダメ!!」

「包丁は危ないから、こっちに渡しなさい!」

「殺しちゃダメよ!」

「刺しちゃダメッ!」

 

こうなってしまうとドンドン最悪の状態になってしまうので

途中で話題を逸らさせていただくことが

多々ありました

 

 

元々、音楽の先生ですので

歌を(もちろん音楽でうたいそうな歌)うたいだすと

【こっち】の世界に帰ってきてくれる…ということが多かったのですが

メチャクチャ調子が悪い日は歌くらいでは

あっち】の世界から帰ってきてくれず

「ダメよ!包丁を!!!!」と

表情がどんどん硬くなっていきます

 

 

 

そんな時のための最後の一手

shine魔法の言葉shineがありました

「あっ!赤芽だ!!」というと

一気に【こっち】の世界に帰ってきてくれて

送迎バスの窓から外を眺め

「あらホント!キレイねぇ~~~」と

和やかな表情に戻ります

 

その方とお逢いした最初のころに

「この木はね、赤い芽が出てくるから赤芽っていうのよconfident」と

教えてくださいました

 

どうやら赤みを帯びた新芽のことを「赤芽」というようです

 

 

 

先日、散歩をしていたら道沿いに赤芽がズラッと…

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お元気にしているでしょうか?

 

「赤芽」を見るたびにあの頃のことを思い出します

 

 

ラペのママ

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